よくあるご質問

技術情報よくあるご質問

【よくあるご質問 ── 性能の違いに関して】


Q.同一戸内の騒音の伝わりは?
A.ドアのアンダーカットの大きさ又は、間仕切壁の構造で性能が決定し、床からの通過音は性能に変わりはありません。
   
一般間仕切壁・床先行工法 一般間仕切壁・壁先行工法
   
遮音壁(1枚貼)・床先行工法 遮音壁(1枚貼)・壁先行工法
   
遮音壁(2枚貼)・床先行工法 遮音壁(2枚貼)・壁先行工法
   
Q.パイプシャフトの騒音は?
A.間仕切先行のスラブtoスラブの場合と同様に、床先行の場合においても床下からの騒音対策は必要です。
   
1枚貼・床先行工法 1枚貼・壁先行工法
   
2枚貼・床先行工法 2枚貼・壁先行工法
   
2枚貼+グラスウール・床先行工法 2枚貼+グラスウール・壁先行工法

【よくあるご質問 ── 二重床に関して】


Q.カタログに載っているL等級は、現場での保証値でしょうか?
A.「L等級」とは、公的試験機関で行った試験結果から現場性能を推定した 「推定L等級」保証値ではありません。 現場性能は、部屋の形状、梁、スラブ仕様、二重床端部納まり、二重天井等の諸条件の影響を受けます。 カタログ掲載の「推定L等級」は、あくまでも目安と お考えください。
   
Q.ΔL等級(デルタエル等級)とはなんですか?
A.「ΔL等級」とは、指定された試験室、現場に近い条件下で施工し、床衝撃音がどれだけ低減するか、を表す新しい等級です。
   
Q.F☆☆☆☆ の意味はなんですか?
A.建材に使われる接着剤等から発生するホルムアルデヒド放射量の等級を表しており、F☆☆☆☆は一番少ないランクです。
   
Q.フローリングに隙間が生じるのは何故?
A.木材は、空気中の湿度が高いと湿気を吸収して伸び、乾燥してくると湿気をはき出して縮む性質があります。
木質製品である「フローリング」も同様の伸び縮みが起きます。
特に床暖房使用時はフローリングが極度に乾燥するため、ジョイント部に隙間ができることがありますが異常ではありません。
床暖房を使用しなくなると徐々にフローリングが伸び、隙間が小さくなります。
   
Q.歩くと床がたわんだり、壁際に置いてある家具が揺れたりしますが、正常なのでしょうか?
A.乾式二重床は、クッションゴムが付いた支持脚で床を支えています。
そのため、床を歩いた場合にはクッションゴムが沈み、柔らかく感じることがあります。
また、歩行による振動が加わると家具が揺れることがあります。
これらは乾式二重床の特徴です。
このクッションゴムの効果により床上で発生した振動を減衰させ下階への振動伝搬を減らしています。
   
Q.二重床での耐荷重はどの程度ですか?
A.面荷重で400kgf/u載せるとクッションゴムで床は沈みますが、壊れることはありません。
但し、建築基準法で住宅のコンクリートスラブの耐荷重は構造計算上180kgf/uと設定されていますので、部屋全体にこれ以上の荷重が掛かる場合は確認が必要です。
   

【よくあるご質問 ── 床先行工法に関して】


Q.床先行とはどのような工法ですか?
A.乾式二重床を施工した後に間仕切り壁を施工する工法です。
施工における計画的な行程管理が容易であり、将来のリフォーム対応にも有効な工法です。
 
Q.床先行工法と間仕切壁先行工法との遮音性能に違いはありますか?
A.下階に対する床衝撃音の性能にはほとんど差異はありません。
同一住戸の間仕切壁を隔てた廊下の歩行振動や洗濯機の振動伝搬はV-10程度であり、人への影響はほとんどないことが判っています。
壁際の納まり施工が減るので床先行工法の方が不具合が起きにくくなります。
 
Q.床先行工法では床下がつながっているので床下で音がつたわるのではないでしょうか?
A.隣の部屋への音の伝わりは、ドア下のすき間からの廻り込み音が一番大きく、壁や床下からの音は回り廻り込み音はそれ以下となります。